項目1 国 語 (言葉 1-1-3参)
目 口ほどにモノを言ったり、心の窓になったりもする。目をかけることもあれば、ひくこともあり、配ったり届いたりもする。時に丸くもなれば三角にもなり、ウロコ落ちれば、飛び出すこともある、かと思えば痛い目に合わされ、揚げ句、弱り目にたたり目ということもある。---2002.4.22高新 月曜随想 コピーライター池田あけみさん.
酔太さんの、「縦書き、横書き雑感」を読んで、「左から右へ、上から下へ」、「上から下へ、右から左へ」の、文字と文化について考えました。55年前までは、横書きも、「右から左へ」でした。私は、縦書きの方が読みやすいと感じています。長文のものは、次のフリーソフトを使って読んでいます。このソフトは画面上で本を再現することを目指しており、縦書きの読みやすさを再認識できるものと思います。ご参考までに。http://www10.pos.to/~bei/soft/soft.htm 「窓の中の物語」(無料ソフト)【長谷部 先生 有難う御座いました。勝手にHPへ乗せました】
回文 高知新聞 2013年12月23日高知新聞所感雑感 家内の里は土佐の田舎 (回文・逆さことば) 松井昭三 まついしょうぞう 元県立高校長
私の旧姓は大原正三と言いました。高知市立第一尋常小学校1年生になる日が近づいたころ、母から何度も私の名を「オオハラ シャウゾウ」と書くんだよと教えられ繰り返し書かされました。そうです、私たちは旧かな遣いで教育され、漢字の画数の多い時代でした。蝶蝶は「てふてふ」、弁当は「べんたう」、「そうだろう」は「さうだろう」と書きました。学は「學」、体は「體」、塩は「鹽」です。そういう旧かな遣い、旧漢字を使った教科書は高知城東商業学校(現高知高校)3年まで使いましたから、私たち昭和5年生まれ(1930)年生まれは、いまでもこれらを使えます。当時の私は英語も習いました。これは本当に良かったと思います。というのも、あの戦争中は英語は敵国語だから教えてはいけないということで、他の学校は、どこも英語の授業はしていなかったのに、城商だけはずーっと続けていました。校長先生や理事長さんに先見の明があったのでしょう。私は大学に進みますが、、他の旧制中学校では英語は教えていなかったので、私だけ天がよかったのです。(おかげで英語が好きになり、英語の教師になれました)。城商1年のとき、上級生がいていろんな言葉遊びを教えてくれました。・・・『話』という字に「、」を打って「てんで話にならない」・・・一番難しいのは、回文作りです。・・・なにか回文になりそうな言葉が浮かんだら、すぐ手帳などに書き留めます。・・ゆっくり考えて、上と下に回文になるように言葉を付け足します。・・・ 「予想はうそよ」「そう半分はうそ」=天気予報が当たらない時の作です。
「だめだ酒飲むの今朝だめだ』=4飲みすぎを戒めて。 「旦那セクハラは癖なんだ」−今も昔もありますね。 「鯛や貝、食べたいか焼いた」=本当に焼いたときに行ってみてください。 「小猫飼うか飼いたいか買うか子猫」ーペットショップでつぶやきましょう。 「菓子食べたシカ」=奈良公園に行ったとき作りました。 「発掘は嘘だ、そう、発掘は」=こんな考古学界の大事件がありましたね。 「見込みないな、とんとないな、見込み」=格差社会。庶民にチャンスありや。 「まさかイカサマ」=昨今の食品偽装にも使えそう。 「サッカー勝つかー勝つさ」=来年つかえますね。 「楽隠居か暮らし楽か預金いくら」=元日銀総裁などの偉い人に聞いてみたい。 では、最後、あっきひねったばかりの新作を一つ。 「覚悟の反対、異端派の獄か」=特定秘密保護法成立。・・・では、この辺で失礼します。みなさま、」「年末つまんね」とならないよう、つつがない「新年始」を。(幡多郡黒潮町浮鞭)
回文 松井正三さん 2008.211高知新聞 声 ひろば 寒さに負けず 回文で頭の体操・・「覇気が無いな餓鬼は」・・[77歳黒潮町浮鞭] 2004.4.7高新の声(ひろば) テロの続発「生きていたか固い敵意」、裏がね・架空の捜査費が明るみに出た「金(かね)架空で浮く金か」、
面白かった回文私も挑戦 松井正三70歳大方町浮鞭1985高新2000.9.30転載
本紙21日付『話題』(総合版)に回文のことが載って面白かった。
「佐藤池田総理嘘だけ言うとさ」(さとういけだうりうそだけだけいうとさ)には、思わず笑ってしまいました。よくこんな見事な回文ができたものだと感心しました。
私も、こういう言葉遊びは大好きです。早速いくつか作ってみました。
「災害の意外さ」(さいがいのいがいさ)、「家内の里はとさの田舎」(かないのさとはとさのいなか)、「夫婦仲良くふくよかな夫婦」(ふうふなかよくふくよかなふうふ)、「工夫こらした私等幸福」(くふうこらしたわたしらこうふく)、
以前、本紙社会面「出放題」(総合版)に採用されたものに、「深夜まで飲むな」と題して「駄目だ酒飲むの今朝駄目だ」(だめださけのむのけさだめだ)があります。二日酔いを戒めたつもりです。
回文のほかにも脳の活性化のためには、言葉を選び一字一句を吟味して作る短歌・俳句・川柳も有効だと思い、毎週本紙文芸欄に投稿しては、たまに載せてもらうと一日中にこにこしている私です。いつまでも好奇心を失わず、何にでも挑戦(クイズも大好き)しています。
なお、回文(palindrome)は英語にも有ります。ご参考までに三例紹介します。
Madam, I'm Adam.(奥様,私がアダムです)、Was
it a cat I saw?(私が見たのは猫だったか)、Able
was I ere I saw Elba.(エルバ島を見る前、私は強かった)−ナポレオンにからんだ言。
「急くな臭い政策無くせ」(せくなくさいせいさくなくせ)、「この茸どこの茸」(このきのこどこのきのこ)、「旦那セクハラは癖なんだ」(だんなせくはらはくせなんだ)、「子猫飼うか飼いたいか買うか」(こねこかうかかいたいかうか)2000.11.6高新松井正三
同氏の回文第3弾 2001.5.15 同紙 先日の本誌コラム「きょうの言葉」の回文には感心しました。「長き日に子猫と子猫2匹かな」「草の名はしらず珍し花の咲く」---私もそのまねごとをして第3弾。世相を点描してみました。---意外や意外。監査に監査。発掘はうそだそう発掘は。だめだダムは無駄、駄目だ。----「色白い母の歯は色白い」「胃潰瘍良いかい」。同氏第4弾、「良い子、鯛焼き焼いた、来いよ」「良いよ、えい妻の待つ家良いよ」2001.12.1同紙
新規開発は威嚇か禁止。靴履くし四苦八苦(夏は水虫のシーズン)。2005.6.19同紙・同氏
12月18日高知新聞 回文で頭の体操5 松井正三 85 黒潮町浮鞭 一部をコピー
4 きちんと読むの頼むよ頓智気 8 依頼人に依頼 11 覚悟の獄か(かくごのごくか) 12 奇異な内規 14 珍答頓智 16 いやはや速い(いやいやはやい)
逆さ言葉
耳、桃、トマト、新聞紙、竹藪焼けた、関係ない喧嘩、世の中は仮名の世(多すぎるカタカナ語)、この子どもどこの子?、揉める時書き取るメモ、雅子様だわ小和田雅子様、白菜高いなないか対策は、力士手で塩なめ直し出て仕切り、
i伊呂波歌(50音図)は、インドの悉曇(しったん・梵字)の知識が前提になるという。真言密教の僧侶・例えば弘法大師様が関係している。『色は匂へと、散りぬるを。我か夜、誰そ常ならむ。有為の奥山、今日越えて、浅き夢見し、酔ひもせす』
重ならない 伊呂波歌
明治「万朝報」懸賞 『鳥鳴く声す 夢醒ませ。 見よ 明けわたる東(ひんがし)を。 空 色映えて沖津辺に、帆船群れ居(ワ行のイ)ぬ靄(もや)の内』
『粗朶火(そだび)燃え散る囲炉裏(いろり)辺(べ)に、賤(しず)の夜寒(よさむ)を嘆(なげく)く見ゆ。女子(女の子)弟(おと)飢えて顔痩(かお・や)せぬ。哀れ着寝ん(いねん)藁(わら)ふすま』
安野光雅画伯の「私の故郷」と題し、『夢に津和野を思ほえば、見よ城跡の煙る山。兎・鮒(ふな)・鯉(こい)・稲・すぐり。遠雷(えんらい)逸(そ)れて風たちぬ。<末広照男氏提供>
NHK 『話そうね 秘密 聞かせるよ。 絵本 持ち 部屋をぬけて。 草むらに腰おろす。 ふたりの愛と夢 まわれ』
あめつちの詞(うた) 『あめ つち ほし そら やま かは みね たに くも きり むろ こけ ひと いぬ うえ すえ(ワ行のエ) ゆわ (硫黄) さる おふ(育)せよ え(榎)の江(枝)を なれい(ワ行のイ)て』 48音
50音図は、院政期の学僧明覚が著書『反音作法』にのせており、1095(嘉保2)年の写本が現存する最古のもの。
漢字 聴 耳と目と心で十分に聞く 幸せのなかに辛さがある 裏に表が隠されている(表には隠されていない)
薬 草根木皮より・癒さるれば楽になる
早口言葉 tongue twister
坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた。
瓜売りが瓜売りに来て瓜売れず、売り売り帰る瓜売りの声。
青巻紙 赤巻紙 黄巻紙
お綾や親におあやまり、お綾や八百屋におあやまりとお言い。
ニラレバ炒め。
She sells sea shells by the seashore.
Peter Piper picked a peck of pickled pepper.(P.Pは、1ペックの漬物にした胡椒を摘まむだ)If
Peter Piper picked a picked a peck of pickled
peppers.(1ペックの漬物にした胡椒を摘むと、どのくらいの漬物にした胡椒が摘めるのでしょうあか)
How many peppers did Peter Piper pick?
Black bug's blood.(黒い虫の血)
To sooth her suitor she too sued her tutor.(求婚者をなだめるために、彼女も家庭教師を訴えた)
this snsil's stale. His tsil's stale. This
snail's tail's stale and stil it's a atale
tale.(このカタツムリは腐っている。尾っぽが腐っている。このカタツムリの尾っぽは腐っている。それでも、これは腐ったお話だ)
ジヂズヅ
ga と nga(nga ngi ngu nge ngo) : 学期は GA、音楽は NGA、 杉は NGI
国語のha音は、もともとは、PHA(もしくは、FA・HI〜)だったらしいという。法隆寺の解体復元工事のおり、職人の落書きが発見されて『母君には逢い給いて、父君には逢い給わぬものは何ぞ』というクイズの解答が「唇」だったという。
くワ と か(現在はすべて「か」);くわ、ぐワ、くワい、ぐワい、くワん、ぐワん⇒か、が、かい、がい、かん、がん
函谷関(くワん、こく、くワん)、御菓子(お、くワ、し)、観音様(くワん、のん、さま)、元旦(ぐワん、たん)外国(ぐワい、こく
化・花・科・貨・果・画・臥・瓦・会・壊・快・塊・怪・懐・外・函・観・完・官・関・管・莞・浣・頑・玩〜
句読点
近松門左衛門:文章を推敲しているところへ、友人の数珠職人が「無駄なことだと笑ったところ『ふたえにおりてくひにかけるしゅす』と注文がきた。(手首なのか、手なのか)
英語にもある(末廣照男氏)
授業参観をした視学官が、「句読点をくどくど教えるなんて、先生は頓馬だ」と嘲笑した。そこで
The inspecter says "the teacher ia an
ass".と黒板に書いた先生が、句読点を"The
inspecter ",says the teacher, "is
an ass".と付け加えたら「馬鹿は視学」になってしまって、降参の由。
様 書き言葉には、様・殿・先生の三種類で大半の用向きに対応でき、最も汎用性の高くその結果最も多く使われるのが様。昭和40〜50年代から静岡・千葉・神奈川・埼玉などの県庁から「殿」を止め「様」に代わる。
言葉に関する問答集(敬語編・文化庁);話し言葉には、敬意の軽い「さん」があります。この張り合い関係が意識されるからか、手紙の敬称として「様」は〜今後とも私的な手紙の敬称の代表であり続けるでしょう。
様・様(水にあたるところが次の様)・樣の三書体を、相手により使い分けていた。
セピアいろの言葉
剛毅木訥 沈思黙考 緊褌一番 春風駘蕩 秋霜烈日 切磋琢磨 明鏡止水 セピア色の言葉たち(蝸牛社;アイスキャンディ あいびき 赤電話 相合傘 寝押し ねんねこ はったい粉 700語)
平かなについて 中国 趙 婉 菊
関連サイト
発想の柔らかさ 事故悼む花が机にあるクラス → 事故悼む花も机でうなだれる
雨女 かかさず 傘は持って出る → 雨女 傘を忘れた日に降られ
「ナマエの謎 探偵団」 田中ひろみ著、文化放送ブレーン刊/1,400円
アップルコンピューターのリンゴが欠けているのは、「かじる」の英語「ばいとbite」とbyteとを掛けている。
任天堂は、昔から花札を作っていて、「運を天に任せる」というところから。
「花王」は、創業当時の明治30年ごろ、粗悪な石鹸が多く、顔も洗える石鹸「顔」→「かおう」→「花王」。
痒み止めの「ウナコーワ」の「ウナ」は、至急電報のウナ。早く菊の意。
繊維の「グンゼ」は、明治時代、政府が生糸の清さんを奨励していたが、創業者の住んでいた京都の生糸が粗悪品で、ワースト1に選ばれるほどで、当時何鹿郡の地域産業振興のために作った会社だったから、『郡の方針』という意味で「軍是」という社名にした。
6年かけて、180の疑問を解明、著者はイラストレーターでもある。
書き取り語録 <快老ウオッチング(続)細木悌次郎著>
明日は明るい日と書きます。
辛いけど、あと一つで幸となります。
人とは,互いに支えあうことです。
人間とは、人と人との間をうまく保つことです。
働くとは、人が動くことです。身体が動いて、はたが楽になることです。
大往生とは、往って生きることです。だから、「先にいってらっしゃい。私もゆきますから」
食は人を良くする → 食育
食事の話は腹が立たない(西洋のことわざ)
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