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                                                             2017

2015年/2016年 国際

逆さ地図で読み解く世界情勢の本質 松本利秋 182頁 日本に対抗する中韓の連携
・・・米韓軍事同盟と日米安保条約は北朝鮮からの軍事攻撃に備えたものである。朝鮮半島有事の場合には日本はその兵站基地となり、出撃基地としての役割を果たすことになっている。
具体的には航空自衛隊は福岡県の築城ツイキと芦屋アシア。山口県の防府ホウフ北の3か所に2000級の滑走路を置き、海上自衛隊の大村基地(長崎県)、陸上自衛隊の目達原メタバル基地(佐賀県)タカユウバル高遊原基地(熊本県)および在日米軍が使う板付基地イタヅケ(福岡空港)と、北九州に7か所もの基地が存在している。これらの基地は、朝鮮半島で戦闘が起こった場合、米軍の戦闘機や輸送機が発着する拠点として活用されるのはもとより、韓国民を含む避難民の受け入れ基地としても活用される。さらには、福岡病院、大分別府病院、長崎佐世保病院、熊本病院という4か所の自衛隊病院が活用されるであろう。・・・・韓国に対した日本の役割は極めて重要であり、韓国防衛を担う在韓米軍にとっても、必要不可欠な存在となっているのだ。
この件に関し2014年の秋の国会で阿部首相は「米海兵隊は、日本との事前協議なしには、韓国に駆けつける事は出来ない」ちう、韓国には衝撃的な発言をしている。・・・日米交換公文によれば、在日米軍が日本から行う戦闘行為は、日米の事前協議のなっているとした一般事項であり、その趣旨は日本がアメリカに白紙委任はせず、自国の安全保障の観点から決定を下すということである。日米の安全保障が成立するかどうかを日本政府が判断し、在日米軍の出動その他の作戦行動を決定できる・・・。


                            
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