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 高知県立能舞台の床は、設計では、米国産のスプルスとなっていた。

能舞台の建設や土佐ヒノキに変更した経緯を、当時、木材振興課長としてご在職の、樋口佳延さんの手記『ふるさとへのメッセージにかえて県立美術館の能舞台について』安芸市老人クラブ連合会機関誌「(むつみ)No52/53/54」から一部分を抜書き・転載したものです。
高知県能楽堂建設期成会(会長澤村良高さん)募金目標2,000万円平成5年10月20日県教育長室で能楽堂建設募金の贈呈式
1、64
8万円贈呈・知事から感謝状受領

県が事業主体で60億あまり、平成5年3月15日までの2ケ年がかりで完成。翌11月3日の文化の日にオープン。
タイトル

 高知県は、森林率(県土面積に対する森林面積の割合)全国第1位、ヒノキの人工林率全国第一位であり、林業は、県政上重要な産業であります(同誌・同氏による) 
 県産のヒノキで建設するとなれば、床は柾目で無節、四本柱ともども大径木の優良材を使い恥ずかしくない施設にしなければならないと』考えました(同氏)

樹齢がすくなくとも200年以上の大径で無ければなりません。
県産材で
作り
たい
金額をかけ、全国から良い材を集めて作れば。いくらでもよい舞台が出来るのですが----県産材の床板は無節で柾目、四本柱は集成厚貼りと平成3年9月、やっと決定---
 当時、広島市ではスプルスを使用していた  土佐ヒノキの優良大径木は、魚梁瀬営林署・川崎営林署管内に生育・生産された天然ヒノキを購入(原木市場の土佐木材株式会社・高知県林材株式会社のご支援いただき(中略)その他の資材は魚梁瀬営林署内の生産材で対応---


能舞台の内装等の供給・指導は農林水産部木材振興課(当時の課長が樋口さん)。美術館60億円あまり・教委文化振興課担当、設計・建築造営監督指導は土木部。

-----そろえた原木は、平成3年の12月頃から翌年の10月頃までかけて、製材、加工されました。床板等狂いや、曲がりがあってはまらない重要な資材は、荒挽きし天然乾燥、養生を繰り返しながら製品として仕上げられました。
この乾燥、養生により土佐ヒノキ独特の木味即ちねばり、紅褐色の美しい色調が現れるのであります。能楽堂の建設は、社寺・仏閣建築専門の株式会社絹(糸へんに員のつくり)川工務店が請け負いました。資材は同工務店日高工場で加工、最終仕上げは須崎市の高橋和生棟梁が担当されました。
能楽堂の建設は、平成4年10月頃から始まりすべての完成は平成5年3月でした ----- 平成5年、11月2日美術館開館記念式典が、ヒノキの香り漂う能楽堂で開催されました。-----(後略)----- <以上は、樋口佳延さんの記事から、借りました。多謝> 

2011.3.29高知新聞 四万十ヒノキ売り出せ 流域4市町村(四万十市、四万十町、中土佐町、三原村)のヒノキ(民有林)の蓄積量は高知県の約3割・1566万?。原木1?あたり約12000円・約1879億円(搬出可能予想で約939億円)。 
2011.3.30高知新聞 四万十市 地場産ヒノキの家完成。四万十市田出ノ川に完成。2階建て・ヒノキ風呂・・2800万円。月1日開館。宿泊体験2万円・・5人目から1人3千円。問い合わせ0880・31・8400。



   「睦」No52/53/54は1996〜1998年の各元旦発行、安芸市老人クラブ連合会長は岡松総一郎さん

52/53号には、門田カメラ店ご提供の昭和30〜40年の当時の写真が掲載されています。
 


 
    


 
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