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BGM  2011.2.23発売あかね空前奏の一部分 叶弦大作曲

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 2011 みのり会総会  経過

1 総会の概要

みのり会は今年で5周年を迎えました。平23度の総会は高知県警察本部生活安全企画室長の北村昌巳様、高知県文化生活部県民生活男女共同参画課生活安全推進監の吉門一ニ様のお二人を来賓に迎え、三谷敏行会長の力強い挨拶から始まりました。

みのり会は、高知県警察本部が開催した安全安心のまちづくり実践塾の修了者を中心に平成184月に結成され、暮らしやすい地域づくりを理念に、それぞれの地域で安全安心のまちづくりに取り組んでいる組織です。

 中岡副会長を議長に選出し、平成22年度の事業報告を事務局の井上さんが説明。昨年の425日に行われた井上範子さん指導による安全安心の鯉のぼりづくりの取組みをはじめ、各種の啓発キャンペーンや安全教室の開催、地域での安全安心まちづくり活動、行政当局に対する提言など、さまざまな取組みの報告がありました。

 平成23年度の事業計画では、警察・関係機関・各種団体との連携について、みのり会にそれぞれの組織や団体をつないでいく役割を期待したい旨の意見などが出されました。安全安心のまちづくりには警察や行政、町内会、学校など地域の安全を担う各種団体が一体となった取組みが非常に大切になってきます。それらの団体をどうつないでいくか、みのり会における今後の検討が期待されます。

 総会は、事業報告から始まって決算報告・監査報告、23年度事業計画(案)、収支予算(案)、さらに第5号議案会則の一部改正を満場一致で採択し、新しい年度のスタートを切りました。


2 講演「犯罪の起きにくい社会づくりの推進について

         
高知県警察本部生活安全企画室長 北村昌巳氏                  
 北村氏は、高知県内の犯罪情勢全般について説明された後、街頭犯罪指定10種(強制わいせつ・自動車盗・オートバイ盗・自転車盗・ひったくり・車上ねらい・自販機ねらい・空き巣ねらい・忍込みみ・居空き)の現状及び、振り込め詐欺の発生状況、特殊詐欺(金融商品、ギャンブル必勝法など)について報告。これらの犯罪に対する県警の取り組み、防止対策について詳しく説明してくれました
 特に、自転車盗対策については県下の15中高校を盗難被害防止モデル校に指定するとともに、引ったくり対策についてはみのり会などボランティア団体との連携による広報活動を積極的に推進し、さらに被害予防ネットワークの普及やタウンポリス等自主防犯組織の結成に向けた取組み、大学生など若い世代を中心とした防犯ボランティア団体(YCPK)などの結成に向けた取り組みの必要性を訴えられました。また、地域社会のつながりが希薄になってきた現状を踏まえ、増加傾向にある万引き(50歳以上が44%)対策や、犯罪の起きにくい環境整備を図るとして街頭防犯カメラの設置、設置に伴う補助金の活用についても詳しく説明がありました

犯罪の防止には住民の力が必要ですが、地域社会の絆が失われつつある現代社会においてはそれを取り戻す取組みが重要になります。地域のつながりを再生する仕組みづくりと並行して、安全安心に取り組む様々な組織や団体の地道な活動と連携、これが安全安心のまちづくりに取り組む私たちの課題ではないでしょうか。この意味において、みのり会の果たすべき役割は重要であると考えます。。



3 『みのり会』のあゆみ発表    みのり会会長 三谷敏行氏

みのり会の結成5周年を迎え、歩んできた歴史を三谷会長がパワーポイントで説明しました。みのり会の前身は高知県警察本部が開催した『高知県安全・安心まちづくり実践塾』で、ここでは少年問題や学校の危機管理、高齢者の交通事故対策などを学びました。

   みのり会はこの塾の修了者を中心に平成184月に結成した組織で、平成18年度から22年度において、組織強化と各地区の情報交換会、視察研修や合同研修会、各地区の事例発表、犯罪のないまちづくりの啓発活動、各種防犯講習会や地域安全キャンペーンへの参加など精力的に活動してきました。


ジュンとアケミのマジックショー  

総会の式次第にはありませんが、飛び入りでマジックショーが!出演は細木潤二さん明美さんご夫婦で、県内はじめ愛媛県や岡山県、広島県などの生涯学習大会や各種イベントでマジックの技を披露しています。


この日もお二人の熱演に会場は爆笑の渦でした。ありがとうございました。







みのり会5周年記念特別講演   〜安全・安心の県づくりについて〜
                    
                         高知県知事 尾ア正直氏尾ア知事は、短い時間の中で三つのことを私たちに教えてくれました。


一つは、来るべき南海地震への備えです。424日に被災地を訪れ、自分の目で被害状況を見てきたそうです。その中で学んだのは、想定外のことを想定し、より一層安全度を高める対策、優先度の高い対策をスムーズに進めるため、プロジェクトチームを組んで再検討することでしたそして、「国の東海地震対応では高知県が助けに行くことになっているが、震災で行政機能が喪失し支援物資まで手が廻らない現地の状況を目の当たりにし、どこにどのように助けに行ったらいいのかわからなかった」と話されました。行政機能が麻痺する中で、地区長会議が最も機能を発揮していたことから、日頃から地域の支え合いの大切さを学んだそうです。
◎南海地震への備え(資料4ページ)
@   自宅の耐震改修と家具の固定すること A    津波から逃げる(ゆれたらとにかく走って6時間は戻らない)B    非常持ち出し品と備蓄品の備えをしておくこと C    そして、大事なのは自主防災組織を作ること

二つ目は、日本一の健康長寿県構想です。高知県は4050歳代の死亡率が全国平均より10%も高いといわれています。逆に60代以上の平均余命は全国上位だそうです。働き盛りの人の死亡原因はガン、ほかに心疾患や脳血管疾患の三大疾病と自殺ですが、考えられる要因として運動不足や飲酒、健康受診率の低さが挙げられるようです。したがって、県民自ら病気を予防する取組みと生涯を健康に暮らすための意識改革が求められます。

今から25年後の高知県の人口は50万人台に減少し、高齢化率も37.4%になると予測されていますが、それでも共に支え合いながら生き生きと暮らす、支え合う地域づくりが『高知型福祉』であると尾ア知事は言います。

そして、平成23年度は地域福祉計画を推進し、地域福祉アクションプランの策定と実践活動に向けた取り組みを支援するとしています。小規模多機能型サービスの拠点である『あったかふれあいセンター』を核とした取組みのほか、認知症高齢者対策として地域見守り協定の促進などにも取り組むとしています。いずれにしても、高齢社会の先進県である高知県が、マイナスをプラスに変える発想の転換と、高知型福祉を全国に発信できるような取組みを展開していく必要がありそうです。

三つ目は、犯罪のない安全・安心なまちづくりです。高知県における少年の非効率は高いといわれています。尾ア知事の講演資料22によりますと、平成19年に施行された高知県安全安心まちづくり条例では、犯罪の被害に逢わずに安全で安心して暮らすために互いに支え合い、守り合える地域社会づくりがベースにあると書かれています。県民、事業者及び地域活動団体による自主的な活動を基本に、それぞれが適切な役割を担い、相互に連携を図りながら協力して犯罪弱者の安全を確保するとなっています。

そして、平成20年に設立された高知県安全安心まちづくり推進会議による重点テーマの実施や高知県犯罪のない安全安心まちづくり推進計画(5カ年計画)に基づく取組みが実施されているとしています。これからの課題として(1)地域や各団体との連携強化、(2)若年層の参加による活性化、(3)推進会議の活性化の3点が挙げられていますが、これをさらに全県下に広め、県民運動としていくことを明らかにしています。

 以上3つの取組みに共通するのは、いずれも県民及びそれぞれの関係団体の協力と、地域住民の支え合い、助け合いが必要であり、地域社会の絆を取り戻す取組みが、県民の安全安心につながることを尾ア知事は伝えたかったのではないでしょうか。





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